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Maxonicマクソニックというブランド名、おそらく最近オーディオをはじめられた方にはあまり馴染みのあるブランド名ではありません。
しかし長年オーディオを愛し、長期に渡り続けてこられた方々にとっては、とても懐かしい響きのブランド名と思われる方も多い事でしょう。
マクソニックブランドの創立は古く1973年に設立され、その後マクソニックブランドを世に知らしめた励磁型磁気回路を持つユニット群を発売し、また特徴的なカールホーンをはじめ、金属ホーンのリファレンスとも言える傑作を次々に発売してきました。
その魅力的なユニットの音は、当時低能率で鈍重な傾向に傾くシステムが多い中、目の覚めるような切れ味のよさとスピード感、また圧倒的な制動とトランジェント特性に優れ、しかも抜けのよさだけではない繊細で微妙なニュアンスや質感の高さを聞き取れるスピーカーとして、多くのファンの心を掴んでいました。
しかしご存知の方も多くいらっしゃる事ですが、1985年の日航機事故による小林社長逝去により、様々なコンセプトを持ついくつかの魅力的な試作機を残したまま、その後マクソニックというブランドがこの世から消え去りました。
そのため旧来のマクソニックブランドの製品は今でも高額で取引されることが多いなど、それだけ根強いファンが多くいることの証でもあります。
さてそのマクソニックブランドが最近復活された事をご存知の方はどれほどいることでしょう?
もちろんブランド名だけの復活という話なら他にも数多くの話もあり、またその多くが名前だけ引き継いだ何の関連も無い別メーカーという事も珍しくありません。
しかし今回マクソニックのブランドを復活させたメーカーは、旧マクソニック時代の磁気回路の設計や製造を受け持つ協力会社であり、いわばマクソニックの直系ともいえるメーカーです。
しかも最新の加工技術を駆使して作り上げられる製品は、かつてのマクソニック製品を上回るハイレベルな加工精度を誇ります。
そして旧マクソニック時代に存在していた、アルニコマグネットの磁気回路を持つ同軸2ウエイユニットは、今回励磁型の磁気回路を持つ新たなユニットとして、更なる進化と共に生まれ変わり発売されました。
もちろん旧マクソニック時代にも定評のあった励磁型磁気回路のウーハーやドライバー、そしてトゥイーターなども、現代の最新加工技術を元に更なる進化を遂げ復活しました。
通常のユニットとは異なり、スピーカー自身にも電源が必要という特殊な構造を持ち合わせる事もあり、ただのオーディオ好きというレベルの方に気軽にお勧めできるものではありません。
しかしその圧倒的な同一の透磁率を誇る磁気回路は、スペック至上主義のユニットに一石を投じる制動力を発揮し、従来のスピーカとは何かという疑問さえ抱かせてしまう高能率なトランジェント特性を実感していただけるものです。
個性的な音のみを主張するスピーカーが多い中、その圧倒的な表現力で、ソースの質もアンプの能力も全て出し切ってしまうその実力は、既存のスピーカーとは一線を画します。
そのような意味ではレーシングカーを公道で走らせるのと同じように難しそうなイメージですが、それを扱える方々にとってはこの上ない至上の喜びを実感していただける事でしょう。
一般向けに広くお勧めできるものではございませんが、そのたしかな技術に裏打ちされた実力は、ハイエンドオーディオマニアの中でも、ソースの音質もアンプの個性も敏感に感じ取れるマニアの方であればこそ、その優秀さは十二分にご理解いただけるブランドなのです。
また新たに復活したマクソニックは、励磁型磁気回路のスピーカーだけに留まらず、個性や色付けの少ない音を目指し、極めて高い電子デバイス技術を駆使したシンプルな回路のアンプや、それらをコンセプトにしたラインケーブルも見逃す事が出来ません。
ソースの音質を忠実に再生させるそのコンセプトは、マクソニックのスピーカーの能力を余すことなく鳴らしきる以外にも、既存のスピーカーやシステムに用いても、その趣旨は音質の変化を敏感に聞き取れる方にもお勧めできるものです。
既存のオーディオの世界に飽き足らず、高級オーディオの世界を遥かに超えたエグゼクティブな限られた世界になりますが、その世界を一度でも味わってしまうと、もう禁断の地に足を踏み入れてしまう程の次元の違いを感じるはずです。
励磁型磁気回路のスピーカーにしても、またアンプやラインケーブルにしても、そのマクソニックの目指す世界は、今も昔も同じなのです。
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